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第1回 渕上玲子さん(LESSON1)

教えて先輩!
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働く女性向け 「教えて先輩!ワタシらしい“はたらく×らいふ”」


「自分らしく働くって?」「キャリアは軌道修正できるの?」
はたらく女性たちが抱いているリアルな悩みや不安へのアドバイスを“はたらく×らいふ”
プロジェクトメンバーが各界の先輩にインタビュー!
第1回 渕上玲子さん(LESSON1)

第1回 渕上玲子さん


今回は、男女比8対2 の弁護士の世界で活躍され、女性初の東京弁護士会会長を務めた、 渕上玲子さんに、どのようにキャリアを築いてきたのかをお伺いしました。




渕上玲子さんプロフィール写真

【プロフィール】渕上玲子

1977年一橋大学法学部卒業。総務省電気通信事業紛争処理委員会委員等を歴任。
2017年女性初の東京弁護士会会長及び日本弁護士連合会副会長を務めた。
東京弁護士会では、男女共同参画の見地から、一時保育サービスの実現やセクハラ相談窓口の充実などの施策を行った。
何事にも誠実に取り組むことをモットーに、依頼者の方々のさまざまなニーズに応えている。






コンテンツ

LESSON1. キャリアを築く、そのスタートラインですべきこととは?


~自分が思い描いた憧れとは違う未来~


Q.まず、渕上さんが弁護士になろうと思われたきっかけについて教えてください。

A.じつは、私は弁護士ではなく、裁判官になりたかったのです。 幼いとき、私の名前のことで、両親の口論が多かったようです。父は役場からこの字しかないと言われ、「冷子」で届出してしまい、先に両親で決めていた「玲子」の字にならなかったことが原因 でした。そのために、幼稚園のころ家庭裁判所に名前の変更の申立てをし、裁判官と直接話をする 機会がありました。子ども心に日常とは違う独特の世界で仕事をしているように感じ、名前の字まで 変えてくれる裁判官に憧れを抱くようになりました。また、自立した職業に就くことを決めていまし たので、“裁判官になるために司法試験を受ける”という目標をもって、高校や大学を選びました。 父の転勤のお蔭で、千葉の進学校に進めたことも大きな転機でした。



Q.幼い頃の憧れが高校・大学へ進む原動力となっていたのですね。そんな憧れていた裁判官から、なぜ弁護士の道へ進もうと決意されたのですか?

A.裁判官は成績が良くないとなれないですが、それほどの成績でもなかったことや、裁判所の実務修習で法廷に出るか、裁判官室でひたすら記録を読むという経験をして、自分の性に合わないと感じたからです。弁護士の方は生の事件でいろいろな人に関わることができ、活動的なところが自分 に向いていると思い、弁護士の道に進むことを決めました。





~弁護士になっても将来のキャリアが見えない~


Q.憧れの夢を叶えるために、努力を積み重ねて掴んだ司法試験の合格!しかし、最終的には、 「自分に向いている」職業を選択されたというところに、“自分らしくはたらく”ヒントがあるのかなと 感じます。弁護士への道を決めた後は、キャリアもライフも順風満帆だったのでしょうか?

A.いえいえ、弁護士になったから安泰ということは全くありませんでした。私は司法修習35期生で 女性の司法試験合格率が初めて全体の10%を超えたときでしたが、弁護士の世界は、依然として男性社会で、司法試験に合格しても“法律事務所へ入る”ためのハードルがすごく高かったのです。 男性はすぐに所属事務所が決まるのに女性はなかなか決まらない、そういう時代でした。私は幸いにも、 ボス(弁護士事務所の所長弁護士)に恵まれ、スタートを切ることができました。
しかし、その後の弁護士としてのキャリアを考えるのは、非常に難しかったです。 同期の男性が顧問会社を次々に増やす中、女性弁護士はお客様を見つける方法が限られていました。 当時、中小企業の社長さんは自分の会社の一大事をキャリアの短い女性弁護士に頼むことは少な かったと思います。ボスや先輩が引き立てて回してくれた仕事や、国選の仕事を自分なりに一所懸命、 工夫しながらやっていました。“依頼された仕事はすべて受ける”スタンスで、電車で女性に痴漢した 男性の弁護もやったりしました。若い女性事務員は「お茶を出すのも嫌だ」と言っていましたけれど(笑)。
時代は変わっても、男女関係なく、やはり頼れるボスや先輩、仕事仲間を見つけ、任されたことを一所懸命やる、これがキャリアのスタート時期には必要なのではないでしょうか。その中で 自分の専門分野が見つかっていくように思います。

女性のキャリアについて話す渕上玲子さん


​Q.お仕事以外の時間はどのように過ごされていたのですか?

A.30代は、平日はひたすら仕事、土日はゴルフやテニスと多忙に過ごしていましたが、同期や友人と 美味しいものを食べたり、お酒を飲んだりしてリフレッシュしていましたね。仕事の愚痴などを言い 合える仲間がいてよかったですし、今も支えられています。働く女性、特に家庭がありお子さんが いる方は自分の時間を削りがちかもしれませんが、友人との付き合いも大切です。話すことでいい アドバイスをもらえることもありますし、ストレス解消になると思います。 あとは、多忙の時期に体力的にかなり無理な生活をしていたので、50代になってからは、健康を 意識してスポーツジムに通って自転車を漕いだり、太極拳をやったりしています。本当の自分の体力 を知りながら仕事に向き合うのも、仕事を続けていくコツかもしれませんね。



Q.渕上さんのお話しをお伺いしていると、女性が弁護士として働き続けることは簡単ではなかったと 感じますが、渕上さんはどのようなモチベーションで弁護士を続けてこられたのですか?

A.30代で独立しましたが、所長とかそんな偉そうな感じではなく、ひたすら依頼者と向き合うといった感じでした。そのため“お昼に1時間休んで素敵なランチをとる“なんてことはなかなか できなかったですね(笑)。今ほどにインターネットが普及していない時代は、一度依頼してくださっお客様が新しいお客様を紹介してくださるということが大切で、おかげ様で弁護士 を続けることができました。裁判の場合は良い結果を目指すわけですが、必ず勝つわけではないので、 いかに当事者が納得いく結果を得られるかを考え、また新たな分野で挑戦できるところは挑戦しながら仕事を続け、あっという間に今に至っています。






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#LESSONメモ 渕上さん流 ワタシらしい”はたらく×らいふ”

・「任されたことを一生懸命やる」ことがキャリアのスタート
・仕事を続けていくコツは、本当の自分の体力を知りながら 仕事に向き合うこと
・モチベーションの原動力は「やりがいや生きがい」を感じること






LESSON2. 女性活躍推進のために、自分のキャリアアップも有効!


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