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事例でわかる・共感型にはこんな対応を!<シーン3>

リード文 黒川氏コラム3-②

スケジュール管理を求めたが反発されてしまう…


<シーン>
新しく配属された部署で、ベテラン女性社員のスケジュール管理があまりにアバウトで、仰天しています。週報で進捗状況の報告を求めましたが反発されてしまいました。いったいこれまでどうやって仕事をこなしてきたのでしょう?


<黒川先生からのアドバイス>
仕事の進め方には口を出さず任せてみる

共感型の仕事の進め方は、直感的で少し緩めなマルチタスクが特徴です。大まかなスケジュールのもと、目に入ってきたものを片付けつつ、いくつかの作業を並行しながら全体を進めていきます。ミスも起こりますが、それも想定内。問題が発生したらその都度対応し、前に進めていきます。
一方、問題解決型は、細かく工程をつくり、最も大事なクリティカルパスを見つけて、全体の工程が遅れないように進めていきたいタイプ。問題解決型から見ると、共感型の仕事の進め方は「これで大丈夫か?」と不安になるかもしれませんが、いくつもの要素が複合的に絡み合っているような仕事では、少し緩めなマルチタスクのほうが効率的な場合もあるのです。家事はその代表です。
どちらの脳タイプも、異なるタイプのタスク管理を強制されると、脳が混乱して作業効率が大幅に低下します。問題解決型は、あれこれ全部を「適当に回して」といわれても動けないでしょうし、共感型は、緻密な工程を組んで日報・週報で細かく報告させると本来の6、7割程度まで能力が落ち込むでしょう。
新人社員の場合は別にして、ある程度のキャリアのある共感型は、仕事のやり方は本人に任せ、相談を受けた時にはじっくり話を聞くという対応をしてみてください。








プロフィール 黒川氏コラム

黒川伊保子(くろかわ・いほこ)氏
人工知能研究者

人工知能研究者。1959年長野県生まれ。奈 良女子大学理学部卒業後、コンピュータ・ メ ーカーにてAI開発に従事。コンサルタント会 社、民間研究所を経て、(株)感性リサーチを 設立。人材開発・社員研修として男女脳差理 解によるダイバーシティ・コミュニケーション 講座などを多数実施。『妻のトリセツ』『夫の トリセツ』(講談社)などの著書がある。
 
黒川氏連載コラム詳細

【目次】

1.あなたはどちらの脳のタイプ?自分の脳タイプを診断してみよう! 【印刷できます】

とっさの時に使う脳の回路には2種類あり、どちらが優位に働くかで脳のタイプは2つに分かれます。
自分の脳タイプはどちらかを黒川伊保子先生監修のチェックリストで診断してみましょう。

2.広報誌2021年5月号掲載記事

『妻のトリセツ』などの著書で知られる黒川伊保子先生に、人工知能研究の視点から組織を強くするためのコミュニケーションのヒントについて伺いました。

3.連載コラム「2つの脳タイプが活躍できる会社に!〜脳タイプ別の対応事例〜」【下のコラムタイトルをクリック】

2つの脳タイプが両方とも活躍できる会社にするためにはどうしたらよいのでしょうか?
日常のシーンでの脳タイプ別の対応事例について、黒川伊保子先生からのアドバイスをいただきました。
 
3-1.2つの脳タイプを知り、互いに力を発揮できる組織にしよう!
<コラム1>男女で分かれやすい2つの脳タイプ。ただし個人差も
<コラム2>脳タイプの違いで起こるコミュニケーションギャップ
<コラム3>2つの脳タイプが活躍することで組織は強くなる

3-2.事例でわかる・共感型にはこんな対応を!
<シーン1>アイデアの提案があったらどう答えればよい? 
<シーン2>相手を思ってアドバイスをしたのに…
<シーン3>スケジュール管理を求めたが反発されてしまう 

3-3.事例でわかる・問題解決型にはこんな対応を!
<シーン1>上司に進捗の報告や企画の提案をしても話を聞いてくれない 
<シーン2>部下のモチベーションが低下気味。どうすれば?
<シーン3>イチ押しの企画を「思いつき」だと却下される NEW