テレワーク導入担当者に聞く経営面でのメリット
株式会社アズテックのテレワーク導入に携わった総務部の小倉健太郎さんに、テレワーク制度導入によって実際に得られた効果を教えていただきました。
●経営面のメリット①:女性社員の産休・育休からの復帰率100%
育児には、子どもが突然発熱するなどの突発的なトラブルがつきもので、産休・育休を取得したあともそれは変わりません。テレワークによって自宅で業務を行っていれば、トラブルが起きてもすぐに対応できます。こうした安心感によって、復帰率100%という数値を達成していると思います。
【テレワーク制度を利用している女性社員のコメント】
未就学児童を育児中なので利用し始めました。通勤時間がかからない分、早く子どもをお迎えに行けたり、仕事時間を長めに確保したりできます。また、時間の使い方に融通が利くので、仕事を中座して学校行事に行き、その後すぐに仕事に戻ることも可能。フレキシブルに対応できたので、利用しやすかったです。
●経営面のメリット②:採用力の強化と離職率の低下
導入後は、テレワーク制度があることを、対外的にアピールしてきました。その効果か、採用活動を行うと、『働きやすい環境』を応募理由として挙げる人が増えてきました。会社の価値観に共感している方を採用できることで、離職率も確実に低下していると感じています。また、以前は遠方からの応募があっても『東京勤務』であることがネックとなり、優秀な人材を採用できなかったこともありました。
今後は、入社直後からテレワークを前提とした採用ができるように制度を改善したいです。世界中どこにいる人にでも仕事を任せることができますからね。
●経営面のメリット③:緊急事態への早期の対応
コロナ禍を受け、2020年3月から全社的な在宅勤務としました。これは、緊急事態宣言が発出されるよりも前のこと。多くの企業がまだ様子を伺っている中でこうした判断に踏み切れたのは、従業員の安全を第一に考えていたことに加え、長年のテレワーク制度運用の経験があったからです。
テレワークの導入により、出産・育児や介護はもちろん、自身の病気や災害で通勤が困難など、『働きたいけれど働けない』という人の力になれると考えています。家庭の事情を抱える方々の雇用も積極的にしていきたいです。
何か問題が発生したら、可能な限り要望に応えられる様に善処するという姿勢で、今後も従業員と会社とで協力してやっていきます。
現在、全社的なテレワークとなっているアズテック㈱社内。
コロナ禍においても早期から全社員を対象にして、社員の安全を守った。