ふらここの取組みを3つの視点で分析
1.採用・人材登用
・顧客ターゲット層と同世代の若い女性の採用を継続
・業務の大部分を女性社員が担当
2.人材育成
・経営理念研修、業務スキル研修、コーチングで若手を育成
・キャリアコンサルタントと協力
3.柔軟な人事制度
・柔軟な働き方を実現させるため、全社員が話し合い、新しい人事制度を構築
1.採用・人材登用
顧客と同世代の若い女性を採用し、登用
ふらここの商品を購入するのは若い母親世代。その好みやニーズを的確に汲み取れる人材として、同世代の女性を中心に採用を続けています。また、製造から小売りまでを一貫して手掛ける会社として、チームで仕事を進めることを重要視し、スキルやテクニックではなく仕事に取り組む姿勢を厳しく評価することが、採用の基準になっています。
会社の業務のほとんどすべてを女性社員が担当。若手から子育て中の社員まで、それぞれに裁量権と責任を持って、主体的に仕事に取り組むことで、月の平均残業時間は一度も10時間を超えたことがなく、有給休暇の消化率もほぼ100%を維持するなど、高い生産性を実現しています。
2.人材育成
業務スキル向上だけではない充実した研修制度
若い社員が多いふらここは、管理職人材の育成も視野に、教育・研修制度を整備し計画的な人材育成をはかっています。
社内研修では「パート社員を含む全社員を対象にした年2回の経営理念研修」「月2回以上の外部講師による業務スキル研修」「社内の人間関係を良好に保ち部署間の連携を強化するための外部専門家によるコーチング」を実施。社外研修では、「入社3~5年目の正社員を対象にしたプレイングマネージャー研修」を行っているほか、「部門ごとのスキルを習得するため、全正社員が特定の研修に年1回以上参加」することになっています。また、自己申告の社外研修費を会社が負担する制度も設けられています。さらに、キャリア形成のため、外部のキャリアコンサルタントによるキャリアコンサルティングを年1回以上実施するなど、社員それぞれのスキルアップやキャリアアップに積極的に取り組んでいます。
3.柔軟な人事制度
全社員で協議し、人事制度を構築
女性活躍の推進は、ふらここにとって経営戦略上、必要不可欠な要素であり、女性が働きやすい職場環境の整備には力を入れて取り組んでいます。その中で、柔軟な働き方を実現する多様な制度・仕組みづくりは特に重要な課題でした。 2015年の1月から、パート社員も含めた全社員からアイデアを募集。話し合いを重ね、1年3ヵ月をかけて新しい人事制度を構築し、2016年4月から運用を始めました。制度にはライフステージに応じた働き方や手当が盛り込まれています。