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事例でわかる・共感型にはこんな対応を!<シーン2>

リード文 黒川氏コラム2-②

相手を思ってアドバイスをしたのに…


<シーン>
同僚の女性から、自分が担当している仕事について相談されました。話が長々と続くので、「そんなに大変ならその作業、外注に出せばいいんじゃない?」と提案したら、一転、険悪な雰囲気に。相手を思ってアドバイスしたのに、なぜ怒るの?


<黒川先生からのアドバイス>
共感を求める「相談」には「わかる」で返す

共感型は、「これまでの紆余曲折」を語ることで、記憶を再体験し、新たな発見をしようとします。話し相手のミッションは、共感とねぎらいであり、その再体験を手伝ってあげること。質問したり、結論を突き付けたりしてはいけないのです。
というわけで、問題解決型が「相談されている」と思って聞いている共感型の話の多くは、実は、共感を求めて話しているものです。じっくり話を聞いて、「わかる」「大変だね」と深く共感し、時にはねぎらいましょう。話をさえぎって意見をいうと、共感型の脳の「再体験&発見」演算を止めてしまい、強いストレス信号を誘発します。つまり、感情を害するというわけ。
最近は、女性の話には「わかる」と答えればいいらしい……ということが男性間にも広まっているようですが、気持ちが伴わない「わかるよ」では、逆に「ウソくさい」と思われて、かえって怒りを買うこともあるので注意しましょう。共感型同士なら、相手の話を聞きながら過去に経験した同じような感情を瞬時に引き出して共感します。だから共感型の多い女性が発する「わかる」はとても深いのです。わかっていないのに「わかる」とはいえない、演技力に自信がない問題解決型の人は、まず「そうか」であいづちを打つとよいかもしれません。そして相手の感情を想像して共感する練習をしましょう。優れた経営者や上司は、感情のこもった深い「わかるよ」がいえるようになりたいものです。








プロフィール 黒川氏コラム

黒川伊保子(くろかわ・いほこ)氏
人工知能研究者

人工知能研究者。1959年長野県生まれ。奈 良女子大学理学部卒業後、コンピュータ・ メ ーカーにてAI開発に従事。コンサルタント会 社、民間研究所を経て、(株)感性リサーチを 設立。人材開発・社員研修として男女脳差理 解によるダイバーシティ・コミュニケーション 講座などを多数実施。『妻のトリセツ』『夫の トリセツ』(講談社)などの著書がある。
 
目次 黒川氏コラム

2つの脳タイプ 具体的にどう接したらいいの?
<<続編>> 黒川伊保子先生コラム 連載中!

男性に多い「ゴール指向問題解決型」と、女性に多い「プロセス指向共感型」。
2つの脳タイプが両方とも活躍できる会社にするためにはどうしたらよいのでしょうか?


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