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はたらくママの時間割セミナー

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少しの工夫で家族もハッピー はたらくママの時間割セミナー




  当法人は、中小企業の大きな課題である人材不測の改善に向け、女性の活躍推進に取り組んでいます。
その一環として、かねてより働く女性を対象にしたセミナーを開催してきましたが、その参加者たちから、時間のやりくりが非常に難しいという悩みが多く寄せられました。 そこで、子育てをしながら働いている女性や、復職を検討している女性に対して、この悩みを解決するためのヒントを探していただくセミナーを開催しました。


POINT1. 仕事の整理、業務改善で時間を「作り出す」
POINT2. マイ時間割を作成し家事の作業を効率化させる
POINT3. 時間割は環境の変化でフレキシブルに対応
参加者VOICE!


・開催日:2017年11月18日(土曜日) 13:00~15:00
・会 場:東京都・青山アイビーホール
・講 師:菊地加奈子氏 /杉木智子氏

・菊地加奈子氏
   特定社会保険労務士。菊地加奈子事務所代表、(株)ワーク・イノベーション代表取締役。女性の継続雇用を実現する人事制度構築などが専門。
   また、保育園「育みの家 フェアリーランド」も運営している。

・杉木智子氏  「すてきな奥さん」編集部、「CHANTO」編集長代理を経て、2017年6月より同誌編集長。
   これまで1000人以上の「働くママ」を取材し、ワークライフバランスの確立に役立つヒントを発信し続けている。

   ※レポートに記載されている関係者の所属・役職名、情報等はセミナー開催当時のものです。



はたらくママの時間割セミナー会場風景



■POINT1. 仕事の整理、業務改善で時間を「作り出す」

 まず登壇した菊地氏は、3歳から13歳までの5人の子のママでありながら、特定社労士事務所を構え、保育園の運営も行い、さらに通信制の大学院で学んでいます。
忙しい中でも自分の時間を確保して学び、仕事と育児を両立している秘訣について、菊地氏は「時間を絞り出すのではなく、つくり出すことを重視しています。
そのためには、仕事の整理、業務改善をすることが不可欠です」と語りました。では、仕事の整理とはどのように進めるべきなのか―。
そこで役立つのが、ママのための「マイ時間割」です。


はたらくママの時間割セミナー会場風景     はたらくママの時間割セミナー 託児サービスの実施 

○子育て中の方にもご参加いただけるよう、託児サービスも実施しました。



■POINT2. マイ時間割を作成し家事の作業を効率化させる

 続いて登壇した杉木氏は、忙しい時こそ、自分が何に時間を取られているのか把握することが重要だとして、その方法の一つ、マイ時間割について説明しました。
マイ時間割とは、個々の作業をリストアップして付箋に書き込み、A3サイズの表に貼り出すことで、1日のスケジュールの全体像を俯瞰できるというものです。
杉木氏からは、「CHANTO」誌で紹介してきた多数の読者の時間活用術をふまえて「非効率的な部分が見えれば、付箋を外したり貼り替えたりするだけで、容易にスケジュールを組み直せます。ポイントは『やめる』と『まとめる』。無駄な作業は思い切って省略したり、例えばリビングでする家事をまとめて済ませたりすることで、合理化を進めることができます」
というアドバイスの後、早速参加者全員が各自のマイ時間割作成に取り組みました。




■POINT3. 時間割は環境の変化でフレキシブルに対応

 マイ時間割作成後は、杉木氏と菊地氏が1名ずつ選んだ参加者に登壇してもらい、それぞれのマイ時間割を発表してもらいました。
杉木氏が選んだ1児のママは、22時半に就寝して4時半に起床することで、朝の時間の一部を読書や勉強に充てているとのこと。
「マイ時間割を作成して気付いたのは、帰宅後の20時台の大半を、仕事関係のメールチェックや家事で費やしてしまい、子どもとのコミュニケーションが不足しがちだったことです。スケジュールをさらに見直すことで、自分や家族全員がよりハッピーになれる時間配分を考えたい」と語りました。
菊地氏が選んだのは、管理職をしている2児のママで、会社の制度や周囲の協力を上手に活用して、全体を俯瞰した時間のやりくりをしていました。
こうしたことができるのも、マネジメントの立場から、仕事や生活を見ているということが大きい、と菊地氏は指摘しました。
最後に杉木氏は、「付箋を活用したスケジュール管理は、子供の成長や子自身の仕事内容の変化にもフレキシブルに対応できる手法なので、ぜひ実践してください」と締めくくり、セミナーは終了しました。


はたらくママの時間割セミナー 悩みの共有をする参加者     はたらくママの時間割セミナー ティーセット




■参加者VOICE!

・マイ時間割によって時間を可視化することで、いかに無駄が多いかを痛感した。
・工夫の余地が無数にあるのだということを学びました。会社の仲間たちにもフィードバックしたい。
・金融機関で事務をしているが、管理職へのチャレンジは考えられなかったが、菊地さんの「上にたった方が自分の思い通りにできることがある」というお話がとても心に響いた。
・やりたいことがあってもできず、不完全な状態だったので、心の整理ができた。