「働き方改革EXPO 人事・総務・経理ワールド2019」内で開催されていた
ワーク・ライフ・バランスに関する取組みのトップランナー
小室淑恵さんと佐々木常夫さんの基調講演を拝聴し、改めて、現代の働き方について考えてみました。
2019年4月1日から働き方改革関連法が順次施行されて、
注目度が高まっているのでしょう。
開場30分前というのに、
ビルの外まで人気アトラクションのような長蛇の列が……
なんと、当日の参加者は2000人超!
本会場に入り切らず、急遽別会場でのテレビ中継もされていたそうです。
【参加イベント・データ】
講演名:働き方改革EXPO 人事・総務・経理ワールド2019内 基調講演 「ワーク・ライフ・バランス」
講演日:2019年5月30日
会 場:東京ビッグサイト
主 催:リードエグジビジョンジャパン㈱
講 師:㈱ワーク・ライフ・バランス代表取締役社長 小室淑恵さん
㈱佐々木常夫マネージメント・リサーチ代表取締役 佐々木常夫さん
【目次】
1.働き方改革は誰のため? ←今回はこちら
2.共働き夫婦・子供は2人以上に立ちはだかる壁
3.今の時代に求められるリーダーとは?
1.働き方改革は誰のため?
一人目の講師として登壇されたのは、小室さん。
"経営戦略としての働き方改革"と題して、
本質的な働き方改革の進め方について熱く語って下さいました。
正直なところ、
私(プロジェクトメンバーM(平成元年生まれ))が入社した頃には、
“男女共同参画社会”“働き方改革”“女性活躍”
というワードや認識がある程度世間に広まっていたので、
漠然と「お母さんになっても働き続けられるなんていい世の中になったなぁ」とか、
例えば、テレワークの仕組みやRPAのような働き方改革に関連する制度やツールがどんどん開発されて
「便利になったなぁ」とは日々感じていました。
けれども、「なぜ働き方改革が必要なのか」
という本質的な部分について、
実はあまり考えていなかったことに気が付き、衝撃を受けました。
皆さんは、
「人口ボーナス期・人口オーナス期」という言葉をご存知でしょうか?
人口ボーナス期とは、生産年齢人口が高くなり、人口構造が経済にプラスになる時期のことで、
日本でいえば、高度経済成長期にあたります。
一方で、人口オーナス期とは、人口構造が働く人よりも支えられる人が多くなり、
経済の重荷になる時期のことをいい、現在の日本は、まさに、ココにいるのです。
2013年の総人口12,730万人、高齢化率はすでに25.1%
3人で1人を支えている状態(内閣府 総人口の将来推計)で、
さらに高齢化率はどんどんと上がっている……
これからの日本の将来はどうなってしまうのか?
この問題に向き合うとき、働き方改革が必要になるのです。
私はどれだけの人を支え、働けなくなったときに支えてくれる人はいるのかしら。
そう、働き方改革は将来の自分につながる話。
自分事として、考えるべき問題なんだなと改めて認識しました。