脳タイプの違いで起こるコミュニケーションギャップ
職場で起こるコミュニケーションギャップの多くは、2つの脳タイプの違いが原因となっている場合が多いと考えられます。問題解決型と共感型では、コミュニケーションスタイルも、物事の処理法も大きく異なるからです。
問題解決型は、話の中から感情を取り除いて客観的事実を把握し、混乱を回避することを目指します。目的のない会話への耐性が低く、すぐに人の話をさえぎり、疑問点や問題点を指摘します。仕事では一つのことに集中し、精緻なシングルタスクを得意とします。また常に成果を求め、成果を評価されることでモチベーションが上がります。
共感型は、プロセス(紆余曲折)の中から、気付きを生み出すのが得意。言葉と感情が密接に結びつき、相手の言葉に対して自分の過去の感情に照らし合わせて共感を示します。通常のコミュニケーションで求めているのは共感とねぎらいです。仕事ではマルチタスクを行うのが得意で、成果よりもプロセスに対する評価を求めます。また、共感が得られないとモチベーションが大幅に低下します。
このように2つの脳タイプは驚くほど違います。もしも上司や同僚、あるいは部下の言動に腹が立ったり、自分の考えや気持ちを理解してもらえないと感じることがあるなら、問題解決型と共感型の2つの脳の回路が対立している可能性が高いのです。
とはいえ、異なる脳タイプ同士でも理解しあうことはできます。相手の脳タイプを知り、相手をおもんばかった対応を心がけていけば、職場でのコミュニケーションギャップは減っていくはずです。