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事例でわかる・問題解決型にはこんな対応を!<シーン2>

リード文 黒川氏コラム2-③

部下のモチベーションが低下気味。どうすれば?


<シーン>
バリバリ仕事をこなす部下の男性。大変頼もしいのですが、最近モチベーションが低下気味。上司である私には、日報や週報をきちんと読んでほしいと不満を持っているようなのですが、日報なんて形式的なものなのになぜこだわるの?

<黒川先生からのアドバイス>
日々の仕事を評価。プロジェクトを達成したら「打ち上げ」

問題解決型はゴールを追求するタイプの脳なので、先のゴールを設定し、その日、その週のゴール確認をする日報や週報は大好物。タスクをきちんと仕上げ、着々とプロジェクトを完成へと導くことにやりがいを感じます。そして、日々の達成・成果を評価してほしいと望んでいます。
一方、共感型は、周囲の言動にすばやく反応し、変化にも強いので、ゴールを厳密に設定するよりも、現場で臨機応変に動いたほうが成果が上がります。そのため、共感型は日報・週報を軽く見がち。しかし、問題解決型の部下のモチベーションを保つためには、細かいゴール設定とゴール確認が不可欠です。日報・週報は大切なアイテムであり、その達成・成果に応える必要があるのです。
せっかく書いた日報が読まれた形跡もなく、机の片隅みに置かれたままではモチベーションが下がってしまいます。日報や週報には必ず目を通し具体的に評価し、励ましたり褒めたりしましょう。
なおプロジェクトの始めにキックオフミーティングをしたり、段階をクリアするごとに打ち上げをするといったメリハリのある対応も、問題解決型のモチベーションアップにつながります。
 


プロフィール 黒川氏コラム

黒川伊保子(くろかわ・いほこ)氏
人工知能研究者

人工知能研究者。1959年長野県生まれ。奈 良女子大学理学部卒業後、コンピュータ・ メ ーカーにてAI開発に従事。コンサルタント会 社、民間研究所を経て、(株)感性リサーチを 設立。人材開発・社員研修として男女脳差理 解によるダイバーシティ・コミュニケーション 講座などを多数実施。『妻のトリセツ』『夫の トリセツ』(講談社)などの著書がある。
HP:http://ihoko.com/
 


黒川氏連載コラム詳細

【目次】

1.あなたはどちらの脳のタイプ?自分の脳タイプを診断してみよう! 【印刷できます】

とっさの時に使う脳の回路には2種類あり、どちらが優位に働くかで脳のタイプは2つに分かれます。
自分の脳タイプはどちらかを黒川伊保子先生監修のチェックリストで診断してみましょう。

2.広報誌2021年5月号掲載記事

『妻のトリセツ』などの著書で知られる黒川伊保子先生に、人工知能研究の視点から組織を強くするためのコミュニケーションのヒントについて伺いました。

3.連載コラム「2つの脳タイプが活躍できる会社に!〜脳タイプ別の対応事例〜」【下のコラムタイトルをクリック】

2つの脳タイプが両方とも活躍できる会社にするためにはどうしたらよいのでしょうか?
日常のシーンでの脳タイプ別の対応事例について、黒川伊保子先生からのアドバイスをいただきました。
 
3-1.2つの脳タイプを知り、互いに力を発揮できる組織にしよう!
<コラム1>男女で分かれやすい2つの脳タイプ。ただし個人差も
<コラム2>脳タイプの違いで起こるコミュニケーションギャップ
<コラム3>2つの脳タイプが活躍することで組織は強くなる

3-2.事例でわかる・共感型にはこんな対応を!
<シーン1>アイデアの提案があったらどう答えればよい? 
<シーン2>相手を思ってアドバイスをしたのに…
<シーン3>スケジュール管理を求めたが反発されてしまう 

3-3.事例でわかる・問題解決型にはこんな対応を!
<シーン1>上司に進捗の報告や企画の提案をしても話を聞いてくれない 
<シーン2>部下のモチベーションが低下気味。どうすれば?
<シーン3>イチ押しの企画を「思いつき」だと却下される