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2つの脳タイプを知り、互いに発揮できる組織にしよう!

リード文 黒川氏コラム3-①

2つの脳タイプが活躍することで組織は強くなる


これまでの会社の多くは、問題解決型のルールで動いてきました。そのため共感型が多数を占める女性の能力は評価されにくく、会社の中で活躍することができませんでした。しかしこれは非常にもったいないことです。2つの脳タイプが組織に混在して、それぞれの能力を生かせるようになると、会社のポテンシャルは高まります。その理由は、2つの脳タイプは「気付き」のポイントが異なるからです。問題解決型と共感型は、注目するポイントが違っており、互いに気付かないところに気が付きます。例えば、うまく相互補完の体制をつくることで、トラブルを未然に防ぐことができます。さらに「気付き」の種類が増えることで、事業に対する発想やアイデアも多様になり、結果として会社の生産性や創造性も増し、業績が上がっていきます。
両者は異なった「強さ」を持っています。問題解決型は先を見通してリスクを回避するのが得意ですが、先が見通せない状況には弱く、思考停止に陥ることも。一方、周囲に目を配る共感型は先が見通せない状況でも動じず、日々の仕事に取り組む強さがあります。2つの脳タイプが存在すると、リスクに迅速に対応し、逆風にも打たれ強い、しなやかで強い組織をつくれるわけです。
2つの脳タイプが活躍する職場は最強・最高のチーム。2つの脳タイプがそれぞれに力を発揮できる最強の職場づくりを始めましょう!




プロフィール 黒川氏コラム

黒川伊保子(くろかわ・いほこ)氏
人工知能研究者

人工知能研究者。1959年長野県生まれ。奈 良女子大学理学部卒業後、コンピュータ・ メ ーカーにてAI開発に従事。コンサルタント会 社、民間研究所を経て、(株)感性リサーチを 設立。人材開発・社員研修として男女脳差理 解によるダイバーシティ・コミュニケーション 講座などを多数実施。『妻のトリセツ』『夫の トリセツ』(講談社)などの著書がある。
HP:http://ihoko.com/
 


黒川氏連載コラム詳細

【目次】

1.あなたはどちらの脳のタイプ?自分の脳タイプを診断してみよう! 【印刷できます】

とっさの時に使う脳の回路には2種類あり、どちらが優位に働くかで脳のタイプは2つに分かれます。
自分の脳タイプはどちらかを黒川伊保子先生監修のチェックリストで診断してみましょう。

2.広報誌2021年5月号掲載記事

『妻のトリセツ』などの著書で知られる黒川伊保子先生に、人工知能研究の視点から組織を強くするためのコミュニケーションのヒントについて伺いました。

3.連載コラム「2つの脳タイプが活躍できる会社に!〜脳タイプ別の対応事例〜」【下のコラムタイトルをクリック】

2つの脳タイプが両方とも活躍できる会社にするためにはどうしたらよいのでしょうか?
日常のシーンでの脳タイプ別の対応事例について、黒川伊保子先生からのアドバイスをいただきました。
 
3-1.2つの脳タイプを知り、互いに力を発揮できる組織にしよう!
<コラム1>男女で分かれやすい2つの脳タイプ。ただし個人差も
<コラム2>脳タイプの違いで起こるコミュニケーションギャップ
<コラム3>2つの脳タイプが活躍することで組織は強くなる

3-2.事例でわかる・共感型にはこんな対応を!
<シーン1>アイデアの提案があったらどう答えればよい? 
<シーン2>相手を思ってアドバイスをしたのに…
<シーン3>スケジュール管理を求めたが反発されてしまう 

3-3.事例でわかる・問題解決型にはこんな対応を!
<シーン1>上司に進捗の報告や企画の提案をしても話を聞いてくれない 
<シーン2>部下のモチベーションが低下気味。どうすれば?
<シーン3>イチ押しの企画を「思いつき」だと却下される