スケジュール管理を求めたが反発されてしまう…
<シーン>
新しく配属された部署で、ベテラン女性社員のスケジュール管理があまりにアバウトで、仰天しています。週報で進捗状況の報告を求めましたが反発されてしまいました。いったいこれまでどうやって仕事をこなしてきたのでしょう?
<黒川先生からのアドバイス>
仕事の進め方には口を出さず任せてみる
共感型の仕事の進め方は、直感的で少し緩めなマルチタスクが特徴です。大まかなスケジュールのもと、目に入ってきたものを片付けつつ、いくつかの作業を並行しながら全体を進めていきます。ミスも起こりますが、それも想定内。問題が発生したらその都度対応し、前に進めていきます。
一方、問題解決型は、細かく工程をつくり、最も大事なクリティカルパスを見つけて、全体の工程が遅れないように進めていきたいタイプ。問題解決型から見ると、共感型の仕事の進め方は「これで大丈夫か?」と不安になるかもしれませんが、いくつもの要素が複合的に絡み合っているような仕事では、少し緩めなマルチタスクのほうが効率的な場合もあるのです。家事はその代表です。
どちらの脳タイプも、異なるタイプのタスク管理を強制されると、脳が混乱して作業効率が大幅に低下します。問題解決型は、あれこれ全部を「適当に回して」といわれても動けないでしょうし、共感型は、緻密な工程を組んで日報・週報で細かく報告させると本来の6、7割程度まで能力が落ち込むでしょう。
新人社員の場合は別にして、ある程度のキャリアのある共感型は、仕事のやり方は本人に任せ、相談を受けた時にはじっくり話を聞くという対応をしてみてください。