イチ押しの企画を「思いつき」だと却下される
<シーン>
取り扱う新商品についての検討に入っているのですが、女性社員数名で「絶対これ!」と思うアイテムがあり、上司に提案。しかし「思いつきでは困る」と突き返されました。どうしたら上司を説得できるでしょうか?
<黒川先生からのアドバイス>
直感からのイチ押しをデータで補強する
共感型は物事を決める際、「これがイチ押し!」と直感的に判断することが珍しくありません。決して適当なのではなく、言語化する前に、正解はこれだと確信を持っています。一方で、問題解決型は直感が働きにくいところがあり、直感的に判断したことに対して否定的な態度をとりがちです。「なぜそれがイチ押しなのか」がピンとこないので、当然といえば当然の対応です。
問題解決型は、複数の候補を比較検討したうえで判断し、決定することを好みます。ですから、問題解決型の上司に提案する時は、候補を複数案用意しなくてはなりません。複数候補の中で直感で選んだ「イチ押し」がなぜ優れているのか、論理的に説明しましょう。「候補としては3つありますが、これらのデータからA案がイチ押しです」と根拠を付けて推すことがポイントです。比較検討できる資料や、数値データをわかりやすくした表やグラフを用意すると説得力が増します。