7「でも」「だって」「どうせ」のブレーキ言葉を封印
何かしなくてはいけない時に心配が先に立ってしまう、ちょっとしたことで落ち込みやすい、周囲の評価が低いように感じる……そんな人は脳がネガティブな思考回路に陥っている可能性があります。こうした回路を断ち切るにはどうしたらいいのでしょうか?
まず、「でも」「だって」「どうせ」の3つの言葉を使わないようにしてください。これらはどれもD音で始まる言葉で、舌を膨らませて振動させる発音体感(言葉を発した時の身体感覚)を伴い、神経系にブレーキをかけ、その言葉の意味と相まってネガティブ思考を生みだします。発することで脳をネガティブ回路に切りかえるスイッチにしてしまう「ブレーキ言葉」なのです。
私は20代の頃、この3つの言葉を絶対に使わずに仕事をしようと決意したのですが、実行するのはなかなか大変でした。例えば、上司から到底無理と思われる仕事の締め切りをいわれた時、「でも」「だって」を使わずにどう切り抜けるか。
実はよい手がありました。できることからいうのです。「来週火曜までにプログラムのテストを終わらせて」なんていわれた時は、「火曜までなら8割方できます。経過レポートを書きましょうか。全部終わらせるにはあと2日要ります」と答えるのです。「そんなの無理ですよ。だって、私、この仕事もやってるんですよ」のようないい方をするより、ずっとプロらしくて、カッコイイと思いませんか?
無理をいわれた時は、できることから、返事をする。すると上司の評価が上がります。お試しください。
3つ目の「どうせ」は自己卑下の言葉です。この言葉は、脳を疲弊させます。即座に、人生から消しましょう。