8 考えずに動きだせるような朝イチのルーティンを決める
日中、脳の機能を活性化してくれるのが「セロトニン」という脳内ホルモンです。脳神経信号を脳全体に行きわたらせ、1日中、学習効果を高め、やる気を下支えする立役者です。別名「幸福ホルモン」と呼ばれています。網膜に朝の光が当たることをきっかけに、脳内の視床下部という部位からセロトニンの分泌指令が出ます。ですから、起床後はすぐにカーテンを開け、朝の光を見てセロトニン分泌のスイッチを入れましょう。
朝日を直接浴びなくても構いません。朝日に満たされた風景を眺めるだけで十分です。天気の悪い日が続くと、憂鬱な気分になることはないでしょうか? そういう時は、朝、蛍光灯を眩しいと思うくらいにつけると、朝日と同じようなセロトニン分泌効果を得られるといわれています。
また、脳神経信号が脳全体に行きわたらないうちに、体が活動を始めると、セロトニンの分泌量が増えるという知見もあります。朝一番に行うルーティンを決めておくと、寝覚めきっていない状態でも、動きだせますよね。やかんに水を入れて火にかける、新聞を取りにいく、植木に水をやる、ラジオ体操やストレッチをする、といった、ちょっとした活動を朝イチのルーティンにして、習慣付けしておくとよいでしょう。