1 部下には「共感」と「ねぎらい」で接する
とっさの時の脳の使い方は2タイプに分かれ、コミュニケーションスタイルや仕事の進め方にも違いがあることがわかってきました。一つは「問題解決型」で、客観的事実を把握して混乱回避を目指すタイプ。もう一つは「共感型」で、感情と言葉を行き来させ、人の言葉に瞬時に共感するタイプです。
一般的に、男性は問題解決型、女性は共感型が多く見られますが、立場や状況によっても変化します。そして、上司と部下という関係性では、上司は問題解決型、部下は共感型でコミュニケーションをするケースが多いのです。つまり、ほとんどの部下は性別に関係なく、上司に対して共感型のコミュニケーションスタイルを取るということです。
共感型は相手からの共感とねぎらいを求めます。ですから、部下から出された提案や意見に対しては、まずねぎらうことが大事です。
共感しないと部下のモチベーションは著しく落ちてしまいます。経営者が部下に接する時は、相手が共感型でコミュニケーションをしていることに留意しましょう。