第二回「ワークライフバランス」セミナー ~仕事・生活・育児の悩みを夫婦で乗り越えよう~
第二回「ワークライフバランス」セミナー
~仕事・生活・育児の悩みを夫婦で乗り越えよう~
2018年2月に開催した夫婦向けの「ワークライフバランスセミナー」で「もっと詳しく知りたい!」という要望にお応えし、同テーマを進化させたセミナーを開催いたしました。今回のセミナーでは、夫婦それぞれの視点で課題を共有して、理想のワークライフバランスを実現する方法を考えました。
■POINT1. 子どもを持つ男女の実態
■POINT2. ワークライフバランスは夫婦で考えることが不可欠
■POINT3. 矢島氏からはたらく夫婦のみなさんへ
■参加者VOICE!
■広報誌「あんしんLife」掲載記事
・開催日:2019年2月2日(土曜日) 14:00~16:00
・会 場:東京都・コングレスクエア日本橋
・講 師:矢島 洋子 氏
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 執行役員 主席研究員
政策研究事業本部 東京本部副本部長共生社会部長
1989年 ㈱三和総合研究所(現MURC)入社。2004年~2007年 内閣府男女共同参画局男女共同参画分析官。少子高齢化対策、男女共同参画の視点から、ワーク・ライフ・バランスやダイバーシティマネジメント関連の調査・研究・コンサルティングに取り組んでいる。著作に、『ダイバーシティ経営と人材活用』東京大学出版会、『国際比較の視点から 日本のワーク・ライフ・バランスを考える』ミネルヴァ書房、『介護離職から社員を守る』労働調査会等。
※レポートに記載されている関係者の所属・役職名、情報等はセミナー開催当時のものです。
■POINT1. 子どもを持つ男女の実態
子どもを持つ男女の育児にかける時間に大きな差があるという貴重な資料をもとに、矢島氏の実体験や参加者への事前アンケート結果もふまえ、夫婦の仕事と生活(家事・育児)の役割分担の実態をご紹介。政府が女性活躍推進の取り組みを始めて、女性の育成や両立支援に取り組む企業は増えたものの、現在も女性の家事・育児の負担は大きく、仕事と生活(家事・育児)の両立が困難な状況にあることがわかった。
●第二回「ワークライフバランス」セミナー事前アンケート結果より一部抜粋(回答者:女性94%・男性6%)
Q. ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)について教えてください
○満足している・・・・・・・・12%
○まあ満足している・・・・・・29%
○どちらともいえない・・・・・24%
○あまり満足していない・・・・24%
○満足していない・・・・・・・12%
Q. 仕事の役割分担について教えてください
○共働き・・・・・・・・・・・71%
○自分のみ又は配偶者・パートナーのみ働いている・・・・・・・・・・29%
Q. 家事の役割分担について教えてください
○自分が全て担っている・・・・29%
○自分が主で配偶者・パートナーが一部担っている・・・・・・・・・・47%
○自分と配偶者・パートナーが同程度に担っている・・・・・・・・・・18%
○配偶者・パートナーが全て担っている・・・・・・・・・・・・・・・00%
○配偶者・パートナーが主で自分が一部担っている・・・・・・・・・・06%
■POINT2. ワークライフバランスは夫婦で考えることが不可欠
気軽に質問していただけるよう、事前アンケートを実施し、セミナーで矢島氏にアドバイスをいただきました。具体的な提案をもとに、課題解決の糸口を見つけられるセミナーとなりました。さらに、今回のセミナーでは、幼い子供がいる方でも参加いただけけるよう、託児サービスを実施しました。
●多数の質問が寄せらせ、矢島氏からひとつひとつ丁寧にアドバイスをいただきました。
第二回「ワークライフバランス」セミナー事前アンケート結果より一部抜粋(回答者:女性94%・男性6%)
Q.私たち夫婦が勤めている会社は、男性が育児休暇を取りづらく、時短勤務の女性は評価が低くなります。
子どもを望んでいますが、仕事との両立を考えると転職するしかないのでしょうか?
A.私が育児と仕事を平行していた時は、自分が担当するお客様に時短勤務であることを理解してもらい、突発対応が発生しないように心がけていました。
もちろん、自分で仕事をコントロールするためには、企業による取り組みも重要でしょう。
時短勤務に取り組む女性への適切な仕事が与えられ、評価される環境が整っている必要があります。
自分のキャリアプランを上司と共有し、考えをすり合わせておきましょう。
Q.出産前のはたらき方を取り戻すために、家事・育児を夫と平等に分担したいのですが、どのように
話し合ったらいいでしょうか?
A.女性が育休を取ると「時間に余裕ができるから」と、家事や育児を必要以上に抱え込んでしまうことが多いです。
その状態のまま家事の分担だけを決めると、妻に負担が手中して、専業主婦化してしまいます。
育休から復帰する際は、単に家事をどのように分担するかを話し合うのではなく、自分のキャリアプランを夫に伝えることが大切です。
さらに、妻も夫のキャリアプランを把握しておけば、互いをより尊重し
あえるようになります。
「どのようにはたらきたいのか」を共有するようにしておきましょう。
■POINT3. 矢島氏からはたらく夫婦のみなさんへ
これまでは、女性のキャリアが多様化する時代でしたが、これからは男性のキャリアが多様化
する時代です。男女関係なく専業主婦(主夫)になったり、自由に復帰できたりすれば、選択肢
も増えていきます。今までの常識にとらわれず、夫婦独自のライフプランを実現してほしいです。
■参加者VOICE
・育休後の仕事復帰で家事育児と仕事の両立ができるか、どちらかにかたよってストレスがたまらないか不安だったが、夫婦で話し合いをして、家事育児の分担を決めていこうと前向きな気持ちになった。
・未婚の自分でも何か知識を得たいと思って参加した。夫婦で参加の方も多く、とても気持ちが良かったです。矢島さんも一度キャリアをストップされた経験があるのが心強かったです。
・仕事を続けていくか、現在(リーダー)のロールを続けていくか不安だったが、リーダーは逆にマネジメント
できる強みがあることがわかった。自分から積極的にワークライフバランスに関わっていこうと思った。
■広報誌「あんしんLife」掲載記事
「あんしんLife」 2019年4月号